受賞者紹介

平成15年度 社会貢献者表彰

第二部門/多年にわたる功労

やまさき みずこ

山﨑 瑞子

(大正15.10.31生/高知県 高知市)
山﨑 瑞子
高知県警の婦人補導員を退職後、19年間に亘りボランティアで非行少年やその保護者の悩みに自宅を開放して相談に応じ、また引きこもりの青少年の居場所を作り、当人と保護者を支援するなど、多岐にわたる援助活動を展開されている。
推薦者:山中 倫雄

受賞の言葉

多大な社会貢献をされた方々と共に、このような大きな賞を頂きましたことを光栄に、そして大変嬉しく、ありがたく思っております。これも多くの方々のご支援に支えられてのことであり、又、この活動が人のためというよりも、私の生きる力になっていることを思うとき、今度の受賞を更なる励ましとして受け止め、これからも努力を重ねて行きたいと思います。

山﨑さんは、昭和59年に高知県警、婦人補導員(現少年補導職員)を退職した後も、犯罪を犯した少年やその保護者等から、引き続き相談が相次ぐため、自宅を開放してボランティアで相談を受ける等の支援活動を行っている。

昭和63年高知市で発生した、中学生の息子の非行に思いあまった母親がわが子を殺すという悲惨な事件を契機に、子供の非行問題等で悩む母親を支援するため、毎月2回、「親のグループワーク」を開始した。現在も県警察の予算で、「リフレッシュセミナー・生き生き母さん」の名称で引き続き開催されている。セミナー参加者以外でも犯罪を犯した少年や、新潟県の少年監禁事件を契機に不安になった保護者からの相談が急増した。このため、平成12年4月、山﨑さん所有のマンション(5LDK)を全室開放して、引きこもりの青少年の心の居場所「ほっとルーム」を開設し、非行問題と併せて引きこもり等で悩み苦しむ青少年や、保護者に対する支援活動を展開している。退職後19年間に出会った当事者と保護者は2千人にものぼり、家族や親戚からも見放された青少年やその保護者から慕われ、神様に出会えたと、その信望は篤い。