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受賞者紹介

平成11年度  第二部門(多年にわたる功労・日本財団賞)
すすき きみこ
須々木 貴美子
(昭和 6. 7. 8生・岡山県岡山市)

功 績 内 容
 下半身まひとなった夫のリハビリと介護を、二人の子供の育児をしながら28年間続け、また痴呆症の義母の介護も10年間続いた。この間、福祉施設で30年間にわたり高齢者介護に携わられた。平成5年に宅老所を開設して、自分なりの介護の具現を目指している。



 昭和35年、教育委員会に勤めていた夫が、脊髄性灰白髄炎の突然の発病により下半身まひとなった。8ヶ月の入院後、1歳と4歳、2人の子どもの育児をしながら、夫の社会復帰へのリハビリと介護を続けた。医師に勧められ、夫は知的障害者らと仏壇の欄間づくりを始めた。庭に作業場も設けた。
 夫の介護は、同63年まで28年間続いた。

 同57年からは、老人性痴呆となった80歳の義母の介護も10年間続けた。
 この間、生活のため昭和37年から30年間、社会福祉法人「旭川荘」に勤め、寮母として高齢者介護に携わった。病気で倒れて、言語障害となり心を閉ざした人のリハビリを5年間担当し、社会復帰できるまで支えた。まだ幼かった子どもを背負って旭川荘に通ったこともある。

 公私にわたる30年間の介護を通じて体得した貴重な知識と、介護上の矛盾点の反省をもとに、自分なりの介護を具現しようと平成5年、岡山市北部の山陽町に宅老施設「やまびこ倶楽部」を開設した。
 軽度の痴呆のある高齢者を日中預かり、一人一人の個性の尊重を基底とした、親身な血の通ったた介護を心がけている。隣接した保育園の園児との交流も行う。
 笑顔を引き出して生活に張りを取りもどし、日々元気な姿になって行く高齢者を見ることを生き甲斐とし、黙々と活動している。
(横山 芳朗 推薦)