受賞者紹介

第54回 社会貢献者表彰
ゆーす・えんでぃんぐ・はんがー

ユース・エンディング・ハンガー

(東京都)
ユース・エンディング・ハンガー

ユース・エンディング・ハンガー(YEH)は、飢餓のない世界をつくるために活動する国際協力NGO、ハンガー・フリー・ワールド(HFW)の青少年組織。「飢餓が若者の命を終わらすのではなく、若者が飢餓を終わらせよう」を合言葉に日本を含めたアジア、アフリカの5ヵ国で行動を起こしている。日本のYEHの主な活動は、飢餓や食料問題についての啓発活動。
世界ではすべての人たちが十分に食べられるだけの食べ物は生産されているのに、9人に1人が飢餓に苦しみ、一方では多くの食料が捨てられている。こうした問題を多くの人に知ってもらうため、愛知、東京、山梨の大学生、また「伝えるボランティア」という高校生ボランティアの約80名が中心となって活動をしている。食料問題を学び、より効果的に伝えるための工夫点を考えながら、啓発イベントを学生自身で企画する。企画書やPPTなどのプレゼン資料を作成し、小学校で出張授業を行ったり、学内やHFWの事務所でワークショップを開催したりしている。
10月16日の「世界食料デー」が近づくころは活動が最も活発になる。さらに、年に1度は国内メンバーが一堂に会する機会として合同合宿を開催。勉強会や情報交換をしながら活動の創作を行う。また、2~3年に1度、他国のYEHメンバーとの交流や活動の方向性を話し合うグローバル・ユース・カンファレンス(GYC)も実施している。

2020年8月24日に参加させていただきましたユース・エンディング・ハンガーと申します。

この度はこのような名誉ある賞をいただき誠にありがとうございました。たくさんの表彰者の方々の活動を拝見させていただき、日本では多くの団体や個人がいろいろな角度から努力やサポートをしているのだと改めて感じました。

私たちは、学生が主体となって飢餓の現状を知ってもらうために啓発運動を行っている団体です。私たちユース・エンディング・ハンガーは東京、愛知、山梨、バングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ、ウガンダで活動を行っています。

団体の紹介を簡単にさせていただきます。文責を務めます及川は、現在ユース・エンディング・ハンガー東京支部に所属し、代表を務めております。東京支部は、メンバー不足のため一度活動を停止していましたが、私たち数名で立て直し活動を再開しました。山梨や愛知などの他の支部とは異なり、関東圏の様々な大学生のほか高校生も参加しており、多種多様な意見をシェアできる団体にまでなりました。

私自身、これまでの20年間人の上に立つ経験がなく、当初はこの団体をどのようにまとめようか、また、「世界飢餓」をどのように広めていこうかなど多くの困難がありました。しかし、仲間から支えられ、SNSやホームページを通じてイベントの参加者が増えていき、また、団体に携わってくれる参加者も増えていきました。参加された方からも「同じ世代の方が説明してくれたので、興味がわきました。」「ワークショップ型にすることでとても分かりやすく、楽しかったです。」などの感想をいただき、私たちの活動の励みになり、また大きな自信にもつながりました。この受賞に当たり、私たちを指導してくださったハンガー・フリー・ワールドの方々に深く感謝いたします。

公益財団法人社会貢献支援財団様には54回の歴史の栄えある表彰をいただきましたことを心よりお礼申し上げます。またコロナ禍の中、表彰式を開催してくださいました会長のお心に感謝申し上げます。自分の人生の中でこのような晴れがましい表彰式に参加することはないだろうと思うほどすばらしい時間を過ごさせていただきました。

活動を再開してまだまだ日が浅く、浅学寡聞の私たちですが、この感激を忘れずにたくさんの方々に飢餓の状況を知っていただけるよう、仲間とともに切磋琢磨し活動していく決意です。 

この度は誠にありがとうございました。

東京支部 代表 及川 結加里

  • グローバル・ユース・カンファレンス
    グローバル・ユース・カンファレンス
  • ワークショップの様子
    ワークショップの様子
  • 外部イベントへのブース出展
    外部イベントへのブース出展
  • 学内でのプレゼンテーション(新入生歓迎)
    学内でのプレゼンテーション(新入生歓迎)
  • 低学年に飢餓問題を伝えている様子
    低学年に飢餓問題を伝えている様子
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」