受賞者紹介

平成21年度 社会貢献者表彰

人命救助の功績

みつだ たいち

光田 太一

(14歳/香川県さぬき市)
平成20年8月2日午後7時30分頃、さぬき市の曽根海岸をランニング中に浜辺で「助けて」と叫ぶのを聞き、海で溺れている男子中学生(14歳)と男性(31歳)を発見した。近くでバーベキューをしていた子ども会の父兄から借りたペットボトルで作ったいかだを持って潮の流れの速い海に飛び込み、沖合へ約50メートル程泳ぎ2人をいかだにつかまらせ海岸まで引っ張って救助した。
推薦者/さぬき市

受賞の言葉

今回の受賞を受けることができたのも、回りの皆様のおかげだと思っています。
たまたま走っていて、たまたまペットボトルのいかだがあり、たまたま時刻がいっしょで、偶然としか思えません。人生は何が起きるか全く分かりません。だからたくさん良いことをしてそれが誰かを助ける事になったり、誰かの幸せにつながるように、何事にも、一生懸命頑張っていきたいです。

中央の岩付近で叫び声を聞いた

当日の夕方、体力づくりでランニングをしようと海岸に行ったところ、「助けて」という声が聞えた。声のする方向に向うと男性二人が沖に流され、おぼれているところを発見した。「これは、大変だ。助けにいかないと命が危ない。」と思った。ここは、潮の流れが速く、今までにも潮の流れに流されて、命をおとした人がいるところで、遊泳には非常に危険な場所だ。それに、あたりはもううす暗くなり、一刻をあらそう状態だった。男性も手足をバタつかせるなど、危険な状態だった。二人をどうにかして助けないととあせっていた。

その時、つごう良く近くに子供会行事で、海に来ていた子供達がおり、すぐに父兄に知らせるように言って昼間子供会で作成したペットボトルのいかだが使えると判断した。そのペットボトルのいかだを持ち、潮の流れの速くなっている海に飛びこみ、一人で沖合約五十メートルまで泳ぎ、救助に向った。

潮の流れに流されながらも、なんとか二人に近づくことができ、ペットボトルのいかだにつかまらせることができた。そしていかだについていたひもを泳ぎながらひっぱり、海に飛びこんで約30分ほどで陸に上がり、無事男性二人を救助することができた。

救助に使ったペットボトルのいかだ

その後、二人は命に別条はなかったが、念のため救急車で病院に搬送された。事故のあった区域は、潮の流れが速く、遊泳には非常に危険な場所であり、あと数分救助が遅れていたら最悪の事態を招いていたと思うと本当に恐ろしい。無事に助けることができ本当に良かったと思っている。

Mr. Taichi Mitsuda

(14 years old, Kagawa, Japan)
Mr. Mitsuda saved a junior high school student and a 31-year-old man from drowning in the sea when he has jogging on a beach on August 2, 2008. On seeing them he immediately swam out 50 meters against a very strong current to pass them a raft made of plastic bottles borrowed from a parent with a group of children playing nearby.
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