受賞者紹介

平成16年度 社会貢献者表彰

第三分野/特定分野の功績

21世紀若者賞
つぼうち みなみ

坪内 南

(昭52.8.29生 27歳/東京都品川区)
坪内 南
アフガニスタンで現地スタッフを統括して、地雷回避教育プロジェクトを実施し、国連担当部署に働きかけ、国連アフガニスタン地雷対策センターと協力して同国全土で使用する地雷・不発弾回避教育教材開発のきっかけづくりに貢献された。
推薦者:社会貢献支援財団

受賞の言葉

現場でアフガニスタン復興支援に携わった経験を活かし、今後も戦後復興国において、人々が未来に希望が持てる社会作りのために自分に何が出来るかを模索し、行動していきたいとおもいます。
本当にありがとうございました。

地雷回避教育のチラシを配布

2000年に大学卒業後、経営コンサルタントとして働いていたが、米国同時多発テロの発生を契機に、「発展途上国の人を幸せにしなければ世界は変わらない」と考え、退社を決意。2002年春、「難民を助ける会(AAR)」に移り、同年 5月から同会アフガニスタン・カブール事務所駐在員として地雷回避教育プロジェクトを担当、戦禍の村々で、地雷原の見分け方などを教える現地スタッフ数十人を統括して、地雷回避教育プロジェクトを実施。同プロジェクトでは、地雷の恐ろしさや地雷を見つけた時にどう対処すべきかを、AAR発行の絵本をもとに現地で作成した教材を使い、現地のトレーナー達が分かりやすい言葉で教えた。坪内さんはこの教材の改訂作業にも取り組んだ。地雷の危険性をわかりやすく絵で表現した教材を使い子供達に危険性を先ず教え、地雷の危険を知らせるチラシを家に持ち帰らせ自分の両親、特に外出の機会が少ない母親に説明させるなど工夫をした。AARは国連との正式提携に調印し、国連アフガニスタン地雷対策センターと協力し、アフガニスタン全土で使用する地雷・不発弾回避教育の教材開発に取り組んでいる。このきっかけは坪内さんの国連の地雷担当部署への熱心な働きかけが大きい。「かわいそうだから支援するのではない。国づくりに参加するのが楽しいからやっているんです」という坪内さんは2003年 9月にプロジェクトが一旦終了したことで帰国した。