受賞者紹介

平成15年度 社会貢献者表彰

第二部門/多年にわたる功労

おおつか えみこ

大塚 笑子

(昭21. 5.21生/千葉県 船橋市)
はやし ひろし

林 公

(昭18.12.18生/千葉県 八千代市)
大塚 笑子
大塚 笑子
林 公
林 公
授業中の生徒の態度の乱れに苦慮した末、「朝の読書」をわが国で最初に立案、実施してその効果を実証し、全国の学校への普及に努め、普及推進活動を組織化し、全国小・中・高校の3分の1以上で実施される迄に普及された。
推薦者:社会貢献支援財団 事務局

受賞の言葉

大塚 笑子

朝の読書の教育的効果の素晴らしさを全国の学校に広めるために、提唱者の元同僚の林 公教諭と実践者の私の二人で運動を続ける中で、多くの支援を頂き、広報・調査・教師対象の研修会の開催等で、現在15.000校の実施校数となりました。特に全国縦断朝の読書交流会を全ての都道府県で開催する企画で当初、林氏、佐川二亮氏と私の三人で全国行脚を始めましたが8回目より林氏は病に倒れ、佐川氏と二人だけの活動となりました。平成15年11月・長崎県の30回目の大会を終えましたが目標達成まで、まだまだです。

林 公

私たちのような余り目立たない地味な活動にまでしっかり目を配り、何が本当の社会貢献に値するかを評価し、顕彰して下さり感謝申し上げます。今後も続く日本の学校・教育・社会を改革して行く使命を持った活動をあたたかく見守り続けて下さいますよう衷心からお願い申し上げる次第です。

船橋学園女子高校(現東葉高校)の林教諭は、話をきちんと聞けず、授業中に平然と私語を交わす生徒の増加に多年苦慮していたが、偶然手にした「読み聞かせ-このすばらしい世界」(ジム・トレリース著)の最終章「『黙読の時間』のすすめ」に述べられた黙読の驚くべき効果に問題解決の手がかりを発見した。早速、同校での実行案を作成し、学校運営委員会に朝の一斉読書を提案した。多くの同僚が賛成したが、「自主性を損なう」「読書は強制するものではない」との強硬な反対が出た。この提案は全校一斉に行うことに意味があり、教師全員の賛成が必要である。提案が暗礁に乗り上げる中、同僚の大塚教諭はクラスで林教諭の提案をいち早く実行に移していた。ざわめく始業前の学校の、そこだけが静寂を保つ教室で、一心に読書する生徒達の姿を見た教師達に提案への反対はもはやなかった。「朝の読書」は全校で実施されることとなった。

「皆でやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」の4つの定まりに従う「朝の読書」の時間には、全校が快い緊張に満ちた静かな別の空間に変る。遅刻が減り、生徒に集中力がつき、自信と思いやりの気持ちが生じ、教師や生徒、両親の間の会話が増えるなど効果は劇的だった。両教諭等の熱心な努力の結果、2003年8月末現在、朝の読書を実施する小・中・高校は全国で14,028校(普及率36%)に達し、さらに増え続けている。