受賞者紹介

第47回 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

しんぐうやまびこぐるーぷ

新宮山彦ぐるーぷ

(和歌山県)
新宮山彦ぐるーぷ 世話人代表 川島 功
世話人代表 川島 功

和歌山県新宮市で昭和49年に結成された会員数約50名の自然保護団体。紀伊半島を縦断する「大峯山脈」には、「大峯奥駈道」と呼ばれる修験の道があったが、明治維新後の神仏分離令・修験道廃止令により長期にわたって藪に閉ざされ荒廃化が進んでいた。こうした大峯奥駈道の惨状を目の当たりにし、その豊かな自然環境、文化的な景観を保護・保全し後世に伝えようと、昭和59年から32年にわたり、延べ1,600回以上環境整備に取り組んできた。

推薦者:和歌山県
奥駈道修復作業
奥駈道修復作業

第47回社会貢献者表彰受賞にあたって

和歌山県新宮市に昭和49年(西暦1974年)4月「山を歩いて自然に親しみ、体験を通してモノを考えよう」という趣旨で「入会金、会費、会則無」で発足(世話人代表;玉岡憲明)。趣旨に賛同し行事に1回以上参加し、引続き参加意志のある人を会友として、今日まで42年間活動を継続して来ました。

昭和59年(1984年)から従来の登山一辺倒から、奥駈葉衣会を主宰した故前田勇一翁の遺志である「さびれた大峯・南奥駈の道をよみがえらせ、日本古来の精神文明を見直そう」に協賛し、藪に覆われ通行出来なかった南奥駈道(太古ノ辻~熊野・本宮大社≒45㎞)を刈拓き、安全安心して歩けるように水場と山小屋3棟(行仙宿・平治宿・持経宿)を皆さんに浄財を募り、新・改築して管理すると共に南奥駈道の環境保全・整備などが主な活動になっています。

昭和59年から平成28年迄、行事1,757回、延参加者≒18,500名が、環境整備活動に奉仕して下さいました。現在、東京から広島県方に会友が在り約60名在籍しています。尚、塩川正十郎先生は、入会を希望され名誉会長に推戴した(平成19年~平成27年)。  

現在、会友の高齢化と共に新宮市周辺と若い会友が少ない課題もありますが、これまでの活動を継承し、世界遺産「南奥駈道」を後世に伝えるように、今後も精一杯努力する所存です。

これまでの「千日刈峰行」、行仙宿新築に伴う奮闘・苦労話及び平成25年度からの行事活動記録は、新宮山彦ぐるーぷホームページに掲載しています。

この度、厳正な審査で伝統と格式ある社会貢献者表彰の賞状を、内閣総理大臣夫人・安倍昭恵会長から授与され、功績者に名を連れらる共に広く認知・紹介され、名誉あることと大変嬉しく受賞させて頂きました。

副賞の日本財団賞は、「創立40年の活動の歩み」発刊費用及び役ノ行者尊像の修復に伴う来春の開眼供養に充当出来、本当に有難かった。

これまでの一歩一歩の地道な奉仕活動の積み重ねが評価されたものであり、汗水を流された先輩諸兄のお陰と感謝し御礼を述べる共に喜びを分かち合う会費制報告会を開催し、地方紙に受賞紹介記事が掲載されました。この受賞を励みに活動を継続・継承してゆきます。今後とも、活動へのご指導ご支援を賜りますようお願い致します。

世話人代表 川島 功

  • 奥駈道修復作業
    奥駈道修復作業
  • 行仙宿建設前の敷地造成
    行仙宿建設前の敷地造成
  • 修験者の接待
    修験者の接待
  • 台風後の倒木処理
    台風後の倒木処理
  • 大峯奥駈道からの雲海
    大峯奥駈道からの雲海
  • 第1回道づくり
    第1回道づくり
  • 第1回道拓中
    第1回道拓中
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」