受賞者紹介

平成26年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

うさがわ てるたか、うさがわ ひでこ

宇佐川 照孝、宇佐川 秀子

(熊本県)
宇佐川 照孝
宇佐川 照孝
宇佐川 秀子
宇佐川 秀子

熊本県阿蘇警察署赤水駐在所に勤務する警察官の照孝さんとその妻、秀子さんは、交通事故防止のため、ランドセルの上から着用できる「蛍光ベスト」を発案し、反射板付の黄色い蛍光色ベストを日頃から率先して着用して見本となり普及に努めている。照孝さんが警察官になってすぐ、交通事故を起こした加害者の一家が心中を図った現場を見て以来、何とか交通事故を無くしたいとの一念から始めた活動。

推薦者:西 勝代

この度、瑤子女王殿下ご臨席の下、私達夫婦も社会貢献者として安倍昭恵会長様から直接表彰状を賜り大変有難く感じています。

私は、常に地域住民の皆さんの傍で安心安全を守る活動したいと自ら希望し、40年間の警察人生のうち、通算で16年間駐在所に勤務しております。

  1. 交通事故の悲惨さと事故防止を伝える
       警察学校を卒業して間もない頃、死亡事故を起こしてしまった加害者が賠償金を払えず、妻と小さな子供二人を道連れに4人でガス自殺された現場に臨場する事があり、それ以降、交通事故の悲惨さを皆さんに伝え、蛍光ベスト着用を推進すると共に、事故を起こさない、事故に遭わないため考え、行動して頂くよう導くことが使命だと考えて活動して参りました。
  2. 児童用蛍光ベストの考案
    平成24年4月京都府で登校中の小学生の列に車が突っ込み3人死亡、7人が重軽傷を負った交通事故が発生したことを契機に夫婦で模索した結果、ランドセルの上から着用し、全方向から視認性が高い黄色蛍光ベストを考案、そのアイデアをサンエス技研様に無償提供したことで、安全性の高いベストが商品化されました。
  3. 交通事故防止以外の活動
    • 市役所管理の防犯灯へ番号票貼付することにより不具合場所の早期明確化。
    • 交通事故当事者に対し、事故後の示談手続き、交通事故証明書の発行などに関する説明書を交付し不安の解消。
    • 道迷い箇所への手作り道標の設置。
    • 登下校時、危険箇所に関心を持たせるためジュニアパトロール隊の結成。
    • など各種活動を発案、実践してきました。
  4. 地域振興へも関与
    昭和57年春から26歳で黒川駐在所に勤務しましたが当時、黒川温泉は客足が途絶え閑散としていました。
    私より8歳年上で、旅館の婿養子の方と知り合いになり、まずはこの人に「趣がある女性専用露天風呂」を造るように約2ヶ月間説得を続けた結果、昭和58年春、当時としては全国的にも珍しい女性専用露天風呂が完成し、女性客が大勢押し掛けたことが他の旅館に強い衝撃を与え、現在の黒川温泉の賑わいの原点となっています。
  5. 座右の銘
    公私を問わず何かの縁でお逢いする人との一期一会を大切にしたいと思います。
    座右の銘は、ラルフ・ワルド・エマーソン氏の「熱意無くして成し遂げられた偉業は未だかつて一つも無い」という格言です。
  6. 感謝と決意
    微力ではありますが、今回の受賞に恥じないよう今後も夫婦二人三脚で、一生懸命努力して参りたいと決意を新たにした次第です。

式典開催のため御尽力頂きました安倍会長様、池田部長様はじめ財団の各スタッフの皆様本当に有難うございました。

  • 宇佐川さん考案の反射材付黄色蛍光色ベスト
    宇佐川さん考案の反射材付黄色蛍光色ベスト
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」