受賞者紹介

平成26年度 社会貢献者表彰

社会貢献の功績

しゃかいふくしほうじん ひろしまいのちのでんわ

社会福祉法人 広島いのちの電話

(広島県)
社会福祉法人 広島いのちの電話 理事長 田宮 トシエ
田宮 トシエ

広島市で昭和63年に開局され平成10年に社会福祉法人となる。24時間・365日・年中無休・毎日の対応で、電話を通じて悩みを抱える人の最後の砦となって、これまでに37万件近くの相談を受けた。ボランティアの相談員になるには2年間の養成講座を受けた上、適正を審査され認定を受ける。電話相談を月2回以上、深夜当番を年2回以上担当することが基本。無報酬、交通費の支給なども無いボランティア活動で、相談内容は深刻な内容が多く、ストレスにもなるため、相談員には経済的、精神的にも相当な覚悟が求められる。

推薦者:公益財団法人 社会貢献支援財団

「社会貢献賞」記念式典に出席させていただいて

電話相談室内部
電話相談室内部

この度は、帝国ホテル孔雀の間に於いて瑶子女王殿下御臨席のもと、格調高い表彰式にお招きいただきまして心より厚く御礼申し上げます。

瑶子女王殿下、安倍昭恵会長、内館牧子選考委員、皆様の気品に溢れた温かく包み込まれるようなご挨拶に只々感激し改めて受賞の重みを感じ身が引き締まる思いを致しました。

盛大な記念式典が催され、この様な晴れがましい席に「広島いのちの電話」が受賞団体として同席させていただきました事は、大変光栄なことであり、また、受賞者を代表して「広島いのちの電話」がご挨拶させていただいたことは、二重の慶びでございます。

式典では、受賞者47組それぞれの活動や功績が見事に映像化され地道な活動にも、しっかりと光を当てて下さり、社会貢献支援財団様の存在は私達に勇気とカをお与えくださいました。又、世間からの注目度も低く、脚光を浴びる事も少ない社会貢献活動の推進に、この様に多くの方々がご参加されている事の驚きと尊敬の念を新たに感じました。

公開講演会
公開講演会

「広島いのちの電話」は、24時間365日、眠らぬダイヤルとして自殺防止のために、現在、150名の無償ボランティアが手弁当で日夜相談電話を取り続けております。このボランティア活動は、誰に認められることもなく、やり続ける覚悟のもとに私達は、33年間活動して参りましたが「地道な活動ご苦労さん、ちゃんと見ていますよ」と、この度このようにお声をかけられ、お励ましをいただいたことで、改めてよき隣人として「死にたい」と訴えられる人々の声を傾聴し「生きる」という希望に自ら目覚め、立ち向って行く勇気を持っていただく迄、しっかりと寄り添い、心を込めてボランティア活動を続けていく想いを一同、強く、強く心に刻みました。

今回の受賞は、私達の永年に亘るボランティア活動による自殺防止の傾聴活動をご理解の上、高く評価いただいた賜物と「広島いのちの電話」一同、今後とも一丸となって孤独と人生の危機にあって、生きる希望や気力を失いつつある人々に対し適切なご援助が出来ますよう更に力強く活動を続けて参ります。

これからも人知れず地道に活動を続けておられる方々に光があたりますよう心からご祈念し、今後ともご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

最後になりましたが、この様な貴重な機会を与えて下さり又、多額なご厚志をいただきました日本財団様、社会貢献支援財団の皆様方に謹んで感謝と御礼を申し上げます。

  • 公開講演会
    公開講演会
  • 公開講演会
    公開講演会
受賞者とみなさまをつなぐプラットフォームプロジェクト「ひとしずく」