受賞者紹介

平成25年度 社会貢献者表彰

東日本大震災における救難活動の功績

たむら みつる

田村 満

(岩手県)
田村 満

陸前高田市で高田自動車学校(以下同学校と略す)を経営しており、震災の津波の惨状の中、高台にあった同学校は被害を免れ、広大な敷地と宿泊施設、その他の建物は、救援センターや全国の中小企業家同友会約43,000社の会員から届けられた支援物資の集積センターの役割を果した。商売柄、自動車や運転手(教官)、燃料が十分にあったため、田村さんの指示で同学校の全員と、八木澤商店をはじめとする地域企業経営者の仲間と協力し市内各地の避難所や、行政の手が回らない避難所や住民にも救援物資を届けて回った。同学校の教習コースは各県や警察の野営地となり、合宿所は岩手警察の臨時宿泊に提供された。市内の様々な事業所にも教習室を仮事務所として提供した。同学校の営業再開を社員から催促されても救援支援活動を優先し、今年になっても市へ派遣された名古屋市派遣職員を合宿所にて受け入れている。併行して地元の企業家らと「なつかしい未来創造株式会社」を設立し、地域の資源を活かしながら、約500名の雇用を生み出し、複数の事業を育成してから解散することを目指し活動している。

推薦者:森谷 潤
自動車学校コースを開放しての支援物資配布
自動車学校コースを開放しての支援物資配布
自動車学校コースを開放しての支援物資配布
自動車学校コースを開放
しての支援物資配布

この度は、思いもかけない栄誉に預かりましたこと、深く感謝申し上げます。

先の東日本大震災の津波の大災害で、陸前高田市や大船渡市が壊滅状態になってしまいました。その際に、我が社や中小企業家同友会の仲間達と共に、地域を、そして、住民の皆さんの生活を守るため、我々が出来ることは何でも引き受けて活動したことが認められ、この度の社会貢献表彰を受けることになりました。世の中から多大に評価されたことは大変なる喜びではありますが、しかしながら、我々の活動は、当然の活動に過ぎませんので、嬉しい反面、何となく恐縮しております。

去る11月24日(日)の帝国ホテルでの祝賀会から始まり、翌25日(月)の表彰式とランチパーティー。この様な晴れがましい舞台に、家内共々招待されたことは、一生に一度あるかないかの素晴らしい夢のような経験でした。それに、安倍総理夫人の昭恵さんまで祝福に駆けつけて下さいまして、記念写真までご一緒に撮らせて頂きました。昭恵さんは、ご主人が総理大臣になる前から、大船渡市や陸前高田市に何度か足を運んで頂いておりますし、拙宅にもお泊り頂いた間柄でして、親しくさせて頂いておりましたが、まさか、あのような晴れがましい御席でお会い出来るなんて、私達は、本当に運が良く恵まれているなあと思った次第です。

これからは、この素晴らしい賞に恥じないよう、もっと精一杯の活動をして行かなければならないと、改めて深く深く思っております。まだまだ、発展途上の身ですので、これからの皆様方からのご指導を賜りますようお願い申し上げ、この度の御礼とさせて頂きます。本当にありがとうございました。

  • 自動車学校校舎へ支援物資搬入
    自動車学校校舎へ支援物資搬入
  • 自動車学校校内の支援物資
    自動車学校校内の支援物資
  • 物資配布の指揮をとる田村氏
    物資配布の指揮をとる田村氏
  • 雇用調整助成金の申請方法を地元の企業に説明
    雇用調整助成金の申請方法を地元の企業に説明
  • 三陸技能講習センターを解放しての復交太鼓フェスティバル
    三陸技能講習センターを解放しての復交太鼓フェスティバル
  • 三陸技能講習センターを解放し復交朝市を開催(2011年5月)
    三陸技能講習センターを解放し復交朝市を開催(2011年5月)
  • 地域のためにけせん朝市陸前高田を震災後いち早く開催
    地域のためにけせん朝市陸前高田を震災後いち早く開催
  • 陸前高田のビジョン図を提起(当時)
    陸前高田のビジョン図を提起(当時)
  • 陸前高田の将来ビジョンを語る
    陸前高田の将来ビジョンを語る
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