受賞者紹介

平成24年度

東日本大震災における貢献者表彰

まつなが けんや

松永 鎌矢

(22歳:大分県中津市)
松永 鎌矢

海外留学を希望し、大学を休学する予定でいたところ、東日本第震災が発生したため、予定を変更しボランティア活動を行うことに決めた。名古屋に拠点のあるNPO団体に加わり、5月下旬に宮城県七ヶ浜へ派遣され、主に被災者と接して話し相手となったり、イベント企画などのボランティアを半年間行い、現在も交流を続けている。

推薦者:社会福祉法人 大分市社会福祉協議会

私は大学を一年休学し、2011年6月〜年末までの約半年間、宮城県七ヶ浜にて被災地支援活動を行ってきました。

現地では、名古屋のNPO法人レスキューストックヤードと共に活動をし、がれき撤去や喫茶店でのお茶出しや足湯を行っていました。

七ヶ浜への応援メッセージ

主な活動として、被災者のニーズを聞き、それを基にイベントの企画を運営しました。被災者とボランティアの交流を目的とした「バーベキュー大会」、在宅避難者への支援「芋煮会」、「クリスマスパーティー」、七ヶ浜町の漁師さんと共に「ボッケ祭り」などを行いました。

私自身、被災地でのボランティアは、初めての経験でした。普通の大学生をしていた私になにができるかわかりませんでしたが、なにか力になれないかと大分市社会福祉協議会に相談をして、ボランティア団体(NPO法人レスキューストックヤード)を紹介して頂き、団体のボランティアバスに応募してボランティアに行くことができました。

被災地のボランティアといえば、がれき撤去のイメージが強くありましたが、たくさんのニーズがありそれに応じた仕事があります。がれきの撤去だけでなく、遺留品の整理、仮設住宅集会場でのお茶出し、足湯などニーズや時間の経過によって仕事が変わっていきます。そのため力作業だけでなく、様々な仕事があり誰でもボランティアはできます。

しかしニーズがあってのボランティアということは忘れてはいけないと思いました。これがしたいという事があっても、被災地に、そのニーズがなければ意味がありません。だからこそ被災地に、現在どのようなニーズがあるのか、しっかり調べてボランティアを行う必要があると感じました。

 

七ヶ浜 海岸の清掃

現地にて半年間支援活動を行う中で、たくさんの"支援のカタチ"を見てきました。

私と同じく現地という最前線で、支援活動を行う方がいます。その後方支援で、ボランティアが現地で活動するための車を送る方、ボランティアバスの運行資金を街頭で募る方、要するにボランティアのボランティアです。「現地にはいけないけど…」と物資や義援金を募って東北に届けている方などたくさんの"支援のカタチ"がありました。

3月11日で、東日本大震災から一年が経ちました。本当にみんなで助け合い、支え合った一年になったと思います。そして本当に大事なのは、ここからです。一年経ったとはいえ区切りがついたわけではありません。まだまだこれからも支援が必要です。1人1人ができることを、継続してやっていくことが大事だと感じました。

そして、七ヶ浜町でボランティア活動を行うことができたのも、家族、地元大分の友達、大分市社会福祉協議会さん、NPO法人レスキューストックヤードさん、活動中に出会ったボランティアさん、そして私を受け入れてくれた七ヶ浜町民の方々のお陰です。本当にありがとうございました。

  • 七ヶ浜のボランティアセンター
  • ボランティアの方々と
  • ピース!
  • バーベキュー大会も企画した
  • 復興を願う花火
  • クリスマスパーティーを進行中