受賞者紹介

平成19年度 社会貢献者表彰

人命救助の功績

なかさき よしひろ

中崎 義洋

(昭和39.3.4 生 43 歳/徳島県)
中崎 義洋
平成18年5月24日の夕方仕事を終え帰宅中、徳島市内の沖洲川(おきのすかわ)に軽乗用車が転落するのを目撃し、直ちに仕事で使うハンマーを手に着衣のまま川に飛び込み、助手席の窓を割り、運転していた男性を救助した。
推薦者:社会貢献支援財団

受賞の言葉

この度は思いもよらずこのような賞を頂き、ありがとうございました。当日たまたま現場に居合わせ当り前の事と思い取った行動が、このような形で皆様方より多分の評価をしていただき、大変恐縮すると共に感謝しております。今後とも「困った時はお互い様」と言う気持ちを忘れずに、社会の一員として責任と自覚をもって行動していきたいと思います。ありがとうございました。

沖洲川と岸壁の縁石

5月24日午後4時頃、中崎さんは仕事を終えて帰宅しようとしたところ、職場近くの沖洲川(幅60メートル・水深6~7メートル)に軽乗用車がブレーキを踏むことなく、縁石を乗り越え転落していくところを目撃した。時速40km程で走行した軽乗用車は、ブレーキを踏む様子もなく、カーブを曲がったところでそのまま直進して沖洲川の岸壁の縁石(高さ20センチ、幅25センチ、長さ2メートル)を乗り越え、岸壁から凡そ10メートル地点に転落した。中崎さんは、軽乗用車がブレーキを踏まずに転落したため、自殺と思い現場に駆け付けた。

転落した軽乗用車内を見ると車内に閉じ込められた1人の男性(56歳)が、車内から必死に脱出しようと、フロントガラスを両足で蹴ってもがいていた。軽乗用車は、下降へ流されながらフロントガラス付近まで沈み、あと数分で水中にのまれてしまう。それを見て、助けたいという一心から、職場で使用するハンマーを乗用車から持ち出し、着の身着のまま沖洲川に飛び込み、10メートルぐらいのところで軽乗用車のボンネット付近に辿り着きしがみついた。そして軽乗用車のフロントガラスをハンマーで叩いたが割れなかったため、助手席側の窓ガラスを叩き割り、危機一髪のところで男性を救助した。救助された男性は、軽傷であった。軽乗用車が、川に転落したのはブレーキの故障が原因であった。

徳島市中央卸売場の船着場

Mr. Yoshihiro Nakazaki

(born March 4, 1964 [43 years old]; Tokushima Prefecture)
In the evening of May 24, 2006, Mr. Nakazaki witnessed a minicar falling into the Okinosu River in Tokushima City. Taking a hammer he uses in his work, he immediately jumped into the river without removing his clothes, broke the window on the car’s passenger side, and rescued the driver.
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