社会貢献支援財団

こども読書推進賞

受賞者紹介


第5回「こども読書推進賞」受賞者紹介

【受賞の言葉】
身に余る大きな賞をいただき、心から感謝申し上げます。ご縁があって読書へのアニマシオンという教育法を学び、その紹介普及活動をして参りました。この受賞をきっかけに、一層努力して、こどもたちの読む力を育てるために邁進したいと存じます。アニマシオン普及活動の中で出会った沢山の方々に御礼を申し上げます。
くろき ひでこ
黒木 秀子(千葉県)



スペインのM.サルト氏のグループが、子どもの読書力を引き出すために1970年代以降開発を続けてきた「読書へのアニマシオン」の実施ノウハウを日本に導入し、その普及に貢献されている。
【推薦者】社会貢献支援財団事務局

Ms. Hideko Kuroki
Chiba Prefecture

Spanish M. A group of Mr. SARUTO introduces the implementation know-how of "anima Zion to reading" which has kept developing after 1970's into Japan and is contributing to the spread to get child's reading.
Recommended by Fesco

アニマシオンの説明に聞き入る子ども達
 サルト氏の著書「読書へのアニマシオン」・子どもが本を読まないのは「読めなくなっている」からではとの仮説に立ち、「読める」ように育てるための手法が開発(読書教育法)され‘97年に邦訳出版されたことをきっかけに、地域の子供たちへのアニマシオンの実践を試み、スペインでサルト氏による指導者研修を自ら受講して得た知見を教職員研修会などで紹介してアニマシオンの正しい理解と普及に努めた。さらに、2001年から各地の小中学校教員、学校司書、各自治体における学校図書館指導員を対象に70回以上にわたり月例アニマシオン勉強会を主宰し、アニマシオン研究会やセミナーの講師を数多く務めている。

アニマシオン…どうやるの!!

 また、研究会は、大人が子どもの本を読む中で自らの読書を振り返り、子どもに伝えるべきことを見出すことを目的とし、子どもを読書者に育てるには、一番読めない子の立場に立って「楽しく」、「遊びの雰囲気で」、「大人が心をこめて子どもの言葉を受け止めて」行うことが大切であるとしている。年間プログラムを作り計画的に長期間実施することで、子ども自身が本との付き合い方を知り、読んでいくコツを身につけることができる。日本の子どもが読む優れた図書を選定し、それを充分な数の準備しなければならないことと、アニマシオンを行う大人の研修体制の取り組みも進めている。

アニマシオンの実践